糖尿病と低血糖

血液検査の項目の一つであるヘモグロビンA1c(HbA1c)とは、過去1〜2ヶ月にわたる血糖値を反映する数値で、血液中の酸素を運ぶヘモグロビンに結合したブドウ糖の割合を示します。血糖値が高いほどHbA1c値は高くなり、糖尿病の診断や血糖コントロールの評価に用いられます。

 

糖尿病の方や糖尿病予備軍の方は常にこのHbA1c値を気にして血糖値の上昇を抑えなければなりませんが、ここで高齢者の方に注意が必要なのが低血糖症状です。代表的な低血糖症状としては思考力・集中力の低下、無気力、疲労感、倦怠感のほか心筋梗塞や脳卒中などのリスクの向上などがあげられます。

 

一般成人の目標はHbA1c値が「5.5%未満」とされていますが高齢者の場合、認知症状がなく普通に日常動作が送れる人で低血糖が心配される薬を使用していなければ、HbA1cの目標値は7.0%未満。薬を使用している場合は、65~74歳なら7.5%未満、75歳以上なら8.0%未満と目標値の数値が大幅に上昇するのです。

 

これは高齢者が薬を分解する肝臓の機能や薬を排出する腎臓の働きが低下しているため、血糖値を下げる薬が想定以上に効いてしまい、低血糖になるリスクが高くなるため、年齢によってHbA1c値の変更が余儀なくされているからです。

 

このように日本糖尿病学会によって糖尿病と低血糖症のリスク回避のための目標値が定められているにもかかわらず、この事実はあまり糖尿病患者さんたちに認知されておらず、病院でも一般成人男性と同じ数値で血糖値を判断され、本人の知らないうちに低血糖症に罹患している方も・・・

 

HbA1cの目標値は年齢によってかわることを覚えておいてください

 

 

だいだら鍼灸整骨院

 

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