もうすぐ世間ではお盆休みを迎えますね。沖縄では台風の影響で飛行機の欠便が続いておりますが、休み本番の来週末くらいは台風もみんなの空気を読んで、移動する人たちに影響がでないことを祈るばかりです。
さてこのお盆。
ほかの地域と異なり、東京では1か月早い7月に執り行われるのですが、その理由をご存じですか。
それはどうやら明治時代に暦が変わったことに理由があるそうです。
飛鳥時代~江戸時代まで、日本では太陰太陽暦という暦が使われておりました。
これは太陽が黄道を一周する周期(365日)を1年とする太陽暦に対して、太陰太陽暦では月の満ち欠けに合わせた大の月 (30日) と小の月 (29日) とを 12ヵ月合わせたものを1年 とするものです。
しかしこれでは1年で10日余り季節がずれてしまうので、数年に一度閏月を設けた13ヵ月を1年とする閏年を設けて調整していました。
つまり閏年では1日だけ多くなる現代と違い、1か月平年より多くなっていたのです。
明治初期の1872年、当時西洋化へ進み始めた日本は暦も西洋列強に合わせて太陽暦へと移行しましたが、それまでお盆といえば7月15日でした。
この新暦の導入が決定したのが1872年11月、実施は同年12月3日。つまり閏年の差をあわせるため、1872年12月2日の翌日が突然1873年1月1日となったのです。
このように年末の忙しい中、1ヵ月前倒しで新暦に切り替わったため、様々な混乱が生じ、お盆期間についても新暦を受け入れる地域、昔からの慣習をすぐに切り替えることが出来ず旧暦の7月15日に行われる地域などが生まれました。
ちなみに旧暦から新暦に切り替わった当時、明治政府はこれを徹底させようと必死にだったため、そのお膝元であった東京やその周辺の地域、都市部などは令に沿って対応せざるを得なく、新暦にお盆を行なうようになったと言われています。
いろいろ問題はあったでしょうが、当時の臨機応変のスピーディな対応力。今の行政にも見習ってほしいものです。
だいだら鍼灸整骨院
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