月の初めから、参議院選挙前に元総理が銃殺されるといった日本では考えられないようなニュースが飛び込んできました。日本の憲政史上最も長く総理を務め、良くも悪くも日本に多大な影響を与えてきた人物の訃報をうけ、国として変換点を迎えている気がします。
きちんとしたリーダーシップを基にした今後の日本の舵取りに期待したいものです。
さて今回は前回の五臓の話に続いて「六腑」について説明していきます。
六腑とは
胃・小腸・大腸・膀胱・胆・三焦
の6つを合わせた総称ですが、基本的には飲食物を消化・吸収・排泄する器官にあたります。
口から摂取した飲食物はまず胃で吸収しやすい状態にされ、小腸で胆の力を借りながら身体に吸収し、不要なものを大腸と膀胱から排泄します。
(ちなみに三焦という器官は、津液といわれる水分と元気の通る通路のことです)
東洋医学では西洋医学とは違い、この「六腑」が飲食物を吸収した部分が、身体を構成しているという考え方をするため、飲食物が通過する部分に関しては、身体の外側という考え方をしています。
ちょっとわかりづらいですね。
身体を輪切りにした状態をドーナツで表してみましょう。
このときドーナツの食べられる部分を身体ととらえ、食べられない穴の部分は身体の外部という認識になります。
この考え方は生理現象をとらえるのにすごく効果的で、例えば身体に表面が熱くなった時には、汗をかくことで熱を漏らしていきますが、身体の中に熱がこもっている場合、下痢をしたり、口から戻すことで熱を漏らしていきます。
鍼灸同様に、漢方薬でもこのような考え方を基に処方されるので、風邪をひいたときなどには参考にしてみてくださいね。
だいだら鍼灸整骨院
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