昨年まで人類 vs ウィルスという図式で、国境を越え、人類が一丸となってウィルスに立ち向かうといった様相が一変し、人や国の争いも加わってきてしまいました。アメリカやヨーロッパ連合、ロシアともに様々な言い分はあるでしょうが、直接被害に遭っているウクライナの方々が一日も早く平穏な生活をとりもどすことが出来るよう願うのみです。
さてそんな中、先日よんだ伊坂幸太郎さんの「クジラアタマの王様」という小説に強い衝撃を受けました。
ネタバレしないよう細かい内容は省きますが、小説の後半部分でインフルエンザが変異したウィルスが世界規模で蔓延し、日本でもついに感染者がでてしまったという設定の中で
〇ネット上で感染者を特定する熱が過熱して、流れる様々なデマ
〇不要不急の外出を控えるよう求める行政府
〇咳をしている人に対する冷たい視線
〇騒動の中、海外旅行をした人に対するバッシング
〇訪日外国人への差別
〇日用品の買い占め
〇自暴自棄になった感染者が、わざと外出して他人にうつそうとしたニュース
など、まさにコロナ騒ぎの中で実際に起こったことが小説の中で次々描かれていくのですが、この小説が発刊されたのは2019年7月とコロナウィルスが問題視される半年近く前なんです。
作者の現代社会に起こりえる問題を考察する想像力、またそこから発生するであろう課題やマスコミや政府の動きを予想する洞察力に、ただただ驚かされてしまいました。
私たち治療家も、患者さんの身体を様々な角度からとらえ、どのような原因で症状が起こっているのかを洞察し、症状が改善するための刺激を常にイメージしながら治療を進めていきます。
このような想像力や洞察力を早く
明るい未来にむけて使用していきたいものです。
だいだら鍼灸整骨院
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