患者様から時折「鍼ってどんな症状に効くんですか?」といった質問を受けることがあります。その時わたしはいつも「漢方薬と同じ理論で考えられた治療法なので、漢方薬の適応症であれば鍼でも同じような効果が出せますよ。」と答えると皆さん大層驚かれます。
中国の伝統医学は紀元前200年ごろにはすでに完成し、①「黄帝内経」②「神農本草経」③「傷寒雑病論」といった書物にまとめられました。
このうち
- 「黄帝内経」は生理学・病因・病理などの理論と鍼灸やマッサージといった治療法について
- 「神農本草経」は植物・動物・鉱物について
- 「傷寒雑病論」は急性期の病気の治療法について
書かれています。この時代の中国は今と同じように広大な面積でありますが、今ほど交通や流通が栄えていないため、植物が良くとれる地方では薬が多く用いられ、逆にあまりとれない地方では鍼灸が多く用いられていたといわれています。
つまり中国の伝統医学では鍼灸と漢方薬は同じ見立てをするため、日本においても伝来した5~6世紀から江戸時代までは漢方医といわれる方が鍼や灸を行い、漢方薬を処方していました。
現在では漢方薬も薬剤師さんが処方していますが、元々は漢方という大きな枠組みの中にどちらも含まれていたため、同じような治療が可能となるのです。
当院では治療の効果を最大限に高めるために、漢方薬の併用を推奨しています。
お悩みの症状にあった漢方薬をご紹介いたしますので、いつでもご相談ください。
だいだら鍼灸整骨院
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